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アレルギー科

アレルギー疾患が増えています。原因は定かではありません。乳製品の摂取が増えているからだとか食事の欧米化だとか言われていますが、いまだ結論を得たものではありません。
当院では、アレルギー疾患としては気管支喘息、花粉症を主に診療しております。治療は主に対処療法ですが、根本的な治療として舌下免疫療法はスギ花粉、ダニアレルゲンに対してはとても有効な治療となっています。
そこで、舌下免疫療法に関して詳しくお話をいたします。

スギ花粉症は4人に1人がなっているといわれている国民病ではありますが、スギ花粉症を完治させる薬がないのが現状でした。
2014年10月に次世代の治療法として舌下免疫療法薬「シダトレン」が保険診療で処方できるようになりました。
舌下免疫療法をご希望の方は下記を参考にして治療を相談して下さい。

アレルギー性鼻炎・スギ花粉症の免疫療法とは?

  • アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
  • アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられています。
  • アレルギー症状のある疾患のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています。

治療の対象となる方は?

  • スギ花粉症(アレルゲン検査にて陽性)の方
  • 12歳以上の方 (将来的には適応が広がる可能性はあります)
  • 長期間(少なくとも2年以上)毎日薬の服用ができる方
  • 定期通院ができる方

特におすすめの方は?

  • 花粉症の薬がたくさん必要で、少しでも症状をよくするか薬を減らしていきたい方
  • 眠気など薬の副作用がある方
  • 年齢が若く、これから毎年花粉症に悩むのか考えると心配な方
  • 高校・大学などの受験シーズンが花粉症と重なるので少しでも良くしておきたい方
  • 将来的に妊娠した場合に花粉症の薬を飲むのが心配な方

治療の対象とならない方は?

  • 花粉症の原因がスギ花粉ではない方
  • 妊娠中の方、近いうちに妊娠を希望されている方
  • 重症の喘息がある方
  • 重症の心臓疾患がある方
  • 全身ステロイド薬や抗癌剤を使用中の方

どういう薬ですか?

  • シダトレンという液体の薬になります。舌下(舌の裏)にこの薬を滴下し2分間そのままおいて飲みこみます。
  • 最初は2週間かけて量を増やしていき、3週目以降は同じ量の薬を毎日飲みます。
  • 1回目は診療所にて投与し、それ以降は毎日自宅にて行います。

治療の流れを教えてください

  • 採血検査にてアレルギー検査をします。(当日結果のでる検査もあります)
  • 院内にて初回投与を行います。30分間は院内で経過をみさせて頂きます。
  • 自宅にて薬を増量していきます(2週間)(自宅で服用します)
  • 定期的に受診して薬を続けていきます。

治療の開始時期はいつがいいのですか?

  • 治療はスギ花粉が飛んでいない時期に治療を開始します。
  • 6月から12月くらいまでが勧められます。
  • それ以外の時期は治療を始めることができないため、次年度になります。

費用はどのくらいかかりますか?

  • 医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたりおおよそ2200円ぐらい(保険適応3割負担、1ヶ月に1回通院の場合)になります。その他、検査費用5,000円程度かかります。

当院からの注意事項

  • 舌下免疫療法は即効性のある治療ではなく、時間をかけて体質を改善する治療です。途中中断すると効果が不十分になる可能性があります。
  • 舌下免疫療法は現状では唯一花粉症を治し得る治療法とされていますが、すべての方に効く治療ではありません。
    10-20%の方には治療効果が乏しいとされています。
  • 治療期間は2年をめどに判定を行い、効果がある方は3~5年治療を行うと一旦治療を止めても効果が長く続くと考えられています。

ダニの舌下免疫療法も行っております。

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